こんにちは、さあやです。
WEBデザインの勉強をしているけど、実際にWEBデザイナーがどのような業務をしているかいまいちイメージが沸かないという方は多いのではないでしょうか。
今回は皆さまにWEBデザイナーが何をやっているのか、どのようなスキルを求められているかをお伝えするために、WEB制作会社でデザイナーをしているわたしがWEBサイトを制作する際の実際の流れについて解説していきます。
所属している会社や個人のやり方によって、流れや業務内容は異なる場合がありますので、参考までにご覧ください。
後半ではフリーランスと制作会社での会社員、両方の経験を踏まえ、それぞれのメリット・デメリットについてもお伝えします。WEBデザイナーとしてどのように働くか悩んでいる方は、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
目次
WEBサイト制作の実際の流れ
WEBサイトを制作する場合は大きく、
1.見積もり
2.詳細ヒアリング
3.構成案・ワイヤーフレーム作成
4.デザイン
5.コーディング
6. 最終確認
という工程があります。
フリーランスとして個人でお仕事を受けている場合はこの工程を全てひとりでこなしている方もいますが、チームでお仕事をしている場合や、制作会社の場合はそれぞれの工程を分業することが多いです。
ではさっそく詳しく見ていきましょう。
1. 見積り作成
お客様に大まかにどのようなサイトを作成したいのかをヒアリングしたうえで見積もりを作成します。この時点で作成するサイトの規模や作業範囲などを明確にしておき、適切な見積もり金額が出せるようにしましょう。
写真素材はどこまでもらえるのか、サイト上で使用する文章はどちらが作成するのかなども聞いておくことで、より正確に見積り金額をだすことができます。
サイト内にネットショップを併設したい場合や、会員登録機能などを追加する場合はかなり金額も変わってくるので、聞き忘れがないように特に注意してヒアリングします。
また、作業範囲についてお客様と認識の齟齬があると後々トラブルに繋がる可能性もありますので、きちんとご理解いただくまで説明することも忘れずに。
2. ヒアリング
お客様と本格的に打ち合わせをして、作成するサイトの目的や、色、デザインのイメージなどの細かいすり合わせを行っていきます。
この時点である程度お客様のご要望を理解して、その後のデザインに的確に反映する必要があるため、お客様が何を求めているのかを引き出す必要があり、かなり高いコミュニケーションスキルが求められます。
なお、お客様が参考サイトを用意してくることがありますが、その際はどの部分を取り入れたいのかを必ず聞き、こちらで認識した内容の参考サイトをさらにお渡しして確認すると齟齬がなくなります。
参考サイトはこのようなサイトを活用して探しています。
制作会社など、数名で作業分担を行っている場合、見積もり作成・ヒアリングの工程は「WEBディレクター」が行う場合が多いです。
3. 構成案・ワイヤーフレーム作成
ヒアリングした内容を踏まえながら、WEBサイト内にどのような項目を記載するかを考えて、構成案・ワイヤーフレームを作成していきます。
構成案とワイヤーフレームは、会社や個人によって呼び方や位置づけが違う場合もありますが、わたしが働いている会社の場合は、このように区別をしています。
▼ 構成案
→ 文章ベースで文言と流れが記載されていてレイアウトのされていないもの
▼ ワイヤーフレーム
→ 文章だけではなく、線や図形で大まかにレイアウトされているもの
構成案・ワイヤーフレームは、AdobeXDを使って作ることがわたしの場合は多いです。
4. デザイン
構成案・ワイヤーフレームを参考に、お客様からヒアリングした内容も盛り込みながら、実際のWEBサイトのデザイン案を作成していきます。
デザイン案ができたらお客様に見せて確認をいただき、イメージと異なる部分があれば都度修正していきます。
すべて出来てからイメージと違うとなると手戻りが多く発生してしまうので、できる限りこまめにお客様とコミュニケーションをとって、デザインについてイメージと違う部分がないか確認しておきましょう。
また、デザイン案はファーストビューの部分だけでも良いので、3案ほど出すことをおすすめします。
いくつか案があるとお客様も具体的にイメージがしやすくなり、もし違和感があっても、このデザインのこの部分は良いけど、この部分はこのデザインを取り入れてほしい、など言語化して伝えていただきやすくなります。
デザイン案は、PhotoshopやAdobeXDを使って作ることがわたしの場合は多いです。
5. コーディング
デザインが完成したら、WEB上で見ることが出来るようにするために、HTML・CSS・JavaScriptなどの言語を用いて、コーディングを行っていきます。
パソコン上だけではなく、スマートフォンやタブレットでも違和感なくWEBサイトを見ることができるように調整する作業もあわせて行います。
数名で作業分担を行っている場合、コーディングの工程は「WEBコーダー」が行う場合が多いです。
6. 最終確認
WEBサイトが一通り完成したら最終チェックを行います。
誤字脱字やリンク切れが無いか、動きがおかしい部分が無いか、お問い合わせフォームが正しく送信されるかなどを必ず確認しましょう。
お客様に見て頂いて、写真や文章、デザインに違和感が無いかも確認します。
WEBデザイナーはWEBサイト制作以外の業務もたくさん!
WEBデザイナーをしているとサイト制作のみではなく、様々な業務を行います。
- バナーデザイン
- SNSや広告用の画像作成
- 名刺やチラシのデザインと入稿
- 提案資料作成
- YouTube動画の絵コンテ作成
- 文章作成全般(ブログ記事・サイト内文章など)
わたしの勤めている制作会社はデザイナーといっても担当業務の範囲が広く、ディレクタ―やライターのような業務を行うこともあります。
また、フリーランスでWEBデザイナーとして活躍されている方はより幅広い業務を行っている印象があります。
デザイナーはデザインだけをやると思っていると、お仕事を始めてからギャップを感じる場合もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
WEBデザイナーとして仕事をするには?
WEBデザイナーとして仕事をするにはいくつかの方法があります。
制作会社で会社員として働く、フリーランスのWEBデザイナーとして独立する、企業やメーカーの社内デザイナー(インハウスデザイナー)として働く、などが代表的な働き方です。
それぞれの働き方にメリット・デメリットがありますが、今回は私自身が経験のある、制作会社の会社員として働く場合と、フリーランスとして働く場合のメリット・デメリットについてお話しします。
WEBデザイナーとしての働き方を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
制作会社で会社員として働く場合のメリット・デメリット
まずは制作会社で働いてWEBデザイナーとしての経験を積みたいという方もたくさんいると思います。ここでは制作会社で会社員として働く場合のメリット・デメリットをお伝えします。
会社員のメリット
まず、会社員のメリットは以下の5つです。
- スキルに関係なく、ある程度の時給・月給は保証されている
- 福利厚生を受けられる
- 教育制度が整っている場合が多い
- スキルに合わせた仕事を任せてもらえる
- 分からないことがあったときに社内の人に聞くことができる
会社員のいちばん大きなメリットはやはりお給料の部分です。採用さえされてしまえば、初心者であってもある程度のお給料は保証されているので生活に困ることはありません。
また、教育制度や社内の人に聞くことができるのも大きなメリットで、ひとりで調べながら時間をかけてやるよりも成長スピードがはやくなると思います。
会社員のデメリット
次に、デメリットは以下の5つです。
- 仕事を選ぶことができない
- うまが合わないお客様ともお付き合いしなければならない
- 収入を上げるのが難しい
- 自由な時間に働くことができない
- 企業に採用されなければ働くことができない
会社員のいちばん大きなデメリットは自由がないことです。基本的には会社の方針に従うことになりますので、業務内容やお客様、勤務時間を自分で決めることはできません。この点がネックでフリーランスを選ぶ方も多いです。
また、そもそも制作会社に採用されないと働くことはできません。最近はWEBデザイナーを目指している方も多いので、未経験の場合は競争率が高くなっています。
フリーランスのWEBデザイナーとして働く場合のメリット・デメリット
時間や場所に縛られずにフリーランスとして自由にWEBデザイナーのキャリアを積みたいという方も多いと思います。ここではフリーランスのWEBデザイナーとして働く場合のメリット・デメリットお伝えします。
フリーランスのメリット
まず、フリーランスのメリットは以下の5つです。
- 時間や場所に囚われないで働くことができる
- 提供するサービスの金額を自分で自由に決めることができる
- やりたくない仕事やうまの合わないお客様は自分の判断で断ることができる
- 休みたい日に休むことができる
- 通勤時間や人間関係のストレスから開放される
フリーランスのいちばん大きなメリットは自由に働けることです。特に女性は結婚・出産で生活スタイルがガラッと変わる可能性がありますので、フリーランスとして独立する方も多いです。
また、収入も自分の働き方次第で増やすこともできますし、事業の拡大も自分自身で判断することができるので、その点も会社員にはないメリットです。
フリーランスのデメリット
次に、フリーランスのデメリットは以下の5つです。
- 収入が不安定
- 孤独を感じる
- 福利厚生を受けることができない
- トラブルがあった場合の対処を自分ひとりでしなければいけない
- 雑務や経理など全ての仕事を自分で行う必要がある
フリーランスのいちばん大きなデメリットは収入が不安定なことです。特にスキルが十分ではない時期は、営業活動をしてもお仕事が決まらないことも多く、貯金を切り崩す必要がある方も多いようです。
収入の部分はメリットにもデメリットにもなりうるので、ご自身の今の状況や今後のビジョンによって見え方は変わるかなと思います。
また、福利厚生が無いので、社会保険料なども自分で負担する必要があり、会社員と比べると目に見える支出が多くなります。個人的にフリーランスはお金に関するデメリットが多いなと感じています。
自分にあったスタイルのWEBデザイナーを目指そう!
今回はWEBサイトを制作する際の実際の流れについて、そしてWEBデザイナーとしての働き方について、私自身の経験をもとに解説してきました。
所属している会社や個人のやり方によって、WEBサイト制作の流れや業務内容は異なる場合がありますが、ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。