ライティングはWebデザイナーにも必要!「書く」より「伝える」スキル

  • 2022年02月04日
  • 2022年02月04日
  • うちゆう

  • デザイン

Webデザイナーが注目をされるようになり、Webデザイナーをめざす人の数も増え続けています。

これからWebデザイナーとして競合他社と差別化するためや、デザイナーとしてのスキルアップを行うために、実はライティングスキルは重要です。

なぜなら、ライティングスキルからは「書く」ことではなく、「伝える」ための考え方や技術を学べるからです。

今回は、Webデザイナーの方でも知っておいて損はない、PREPやSEOライティングなどについてご紹介します。

ライティングの考え方も、基本的にデザインと同じ

WebライティングもWebデザインも、根本的な考え方は同じです。

デザインって、それを伝えるべき相手との対話、コミュニケーションで成り立ちます。

一方ライティングも、相手の気持ちを思い、どうやったら伝わりやすいかを考えながら文章を書きます。

どちらも伝える先には、ターゲットとなるペルソナが存在し、ライティングもデザインもそれぞれのスキルを使って情報を届けます。

ポイントは、伝えたい情報をいかに相手にわかりやすく届けられるかどうかです。

ライティングには、その情報をわかりやすく伝えるためのスキルが存在します。

以下2つは、Webデザイナーにも役立つライティングスキルです。

  • PREP法
  • SEOライティング

もしあなたが、Webデザインのお仕事だけでなく、サイト制作やバナー制作を一から頼まれる案件に携わるなら知っておいて損はないと思います。

これらのスキルとはどのようなもので、具体的にどの場面で役立つのか、以下でご紹介していきます。

「PREP法」は分かりやすく伝えるためのスキル

PREP法は、文章を読む人に分かりやすく伝えるための構成のことです。

ライティング経験者なら知らない人はいない基本的な知識で、逆に言えば、知っているだけで文章を書くのが苦手な人でもわかりやすい文章が書けるようになります。

PREPとは、それぞれ以下の言葉の頭文字を取ったものです。

P:Point(結論)
R:Reason(理由)
E:Example(具体例)
P:Point(結論)

出来るビジネスマンは会話においてまず結論から話す、ということがよく言われていますが、文章でも同じことが言えます。

文章を書くときにこの構成を意識するだけで、相手に伝わりやすく、読まれやすい文章に仕上げられるのです。

ごちゃごちゃした文章を簡単に整えることができる

ライティング初心者がよく陥る失敗は、長々と前置きを書いたり、結論を先に言わない文章を書くことです

例えば次のような文章は、読み手にストレスを与えます。

“例文①:よく本を読めば頭が良くなるといわれていますが、これは本当なのでしょうか?一概には言えませんが、本を読めば思考力を鍛えられるとされています。子供のころから読書をしていた人は、大人になってから思考力が鍛えられているので、あらゆる事で応用力のある人間になることが出来るのです。”

いかがでしょうか?読み終わった後に、結局何が大事なのか分かりにくいですよね。

この例文を、PREPに当てはめて書くとこのように改善できます

“例文②:応用力のある人間になりたければ、読書をしましょう。そのわけは、読書で思考力を鍛えられるからです。例えば思考力を鍛えれば、困難な出来事にもあらゆる策を打ち出せるので、将来仕事でも役立ちます。出来るだけ本に触れる機会を増やすようにして、より良い人生を送りましょう。”

PREPに当てはめると、何が重要で、何をすべきなのかがより分かりやすく伝わります

問いかける系の文章は、リード文(タイトルの後に続く導入文)以外はなるべく控えるのが望ましいです。

ホームページやLPのライティングにもこの考え方は応用できるので、ぜひ覚えておいてください。

「SEOライティング」は、良いコンテンツと認識してもらうためのスキル

SEOライティングは、SEO対策の一環です。

そもそもSEO対策は、Google検索エンジンに良いコンテンツだと認めてもらうためにするもので、ある意味サイト制作の事前準備です。

具体的に何をするかと言うと、アップデート状況によっても多少異なりますが、基本的には以下の5つが挙げられます。

  • 潜在ニーズを見極める
  • タイトルにはターゲットキーワードを含める
  • h2~4は、パッと見て理解できる内容にする
  • 見出し直後の文章は、結論から伝える
  • 共起語を含める

特に大切なことは、潜在ニーズの見極めです。
以下で詳しく解説します。

潜在ニーズとは?顕在ニーズとの違い

潜在ニーズは、訴求するターゲットが本当に望んでいるものを知るために必要です。

例えば、電気屋さんを探して歩き回っている人に、お肉屋さんをおすすめしても全く響きませんよね。

ターゲットとなる人は、悩みを解決するためにキーワードを入力して検索します。

そのキーワードから何を望んでいるかを知って、サービスを伝えなければなりません。

ここで大事なのが、本当の欲求は、顕在ニーズではなく潜在ニーズにあるということ

  • 顕在ニーズは本人が認識している悩み
  • 潜在ニーズは本人もまだ気づいていない本当の欲求

を表しています。

購買意欲の高いキーワードを見極める

キーワード選定は、購買意欲の高いキーワードを見極めることが大切です。

例えば「睡眠 改善」と「スタンフォード 睡眠 枕」の2つのキーワードのうち、どちらが購買意欲が高いでしょうか?

答えは、後者です。

「スタンフォード 睡眠 枕」の場合、具体的なスタンフォード式の枕を探し求める人が検索していることが想像できます。

ちなみにこの想定から分かる悩みは、顕在ニーズです。

では潜在ニーズは何かというと、次のようなことが考えられます。

  • ぐっすり眠れるようになって生活の質を上げたい
  • 枕が合わない長年の悩みをなくし、最高の枕で日々の疲れを癒したい
  • 睡眠の質を改善し、仕事で結果を出したい

など、想像できるペルソナの本当の欲求を見つけ出すことで、読者が満足のいくコンテンツを作れるようになります。

これができると検索エンジンからも、検索ユーザーから満足度の高いコンテンツと評価されやすくなるのです。

このスキルも、ホームページ制作、LP制作に応用ができるのでぜひ覚えておいて欲しいスキルです。

「良いLP構成」は、トップセールスマンのコミュニケーションと一緒

見出しの通り、良いLP構成はトップセールスマンと同じ働きをします

LP構成で考えることは、以下の3つです。

  • マズローの5大欲求
  • ファーストビューのキャッチコピーで惹きつける
  • オファーで買いたいと思わせる

以下で、それぞれ解説していきます。

マズローの5大欲求に沿ってボディを作る

マズローの5大欲求とは、「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」の5つで、左から順に優先順位が下がっていきます。

これらは、

  • 実績
  • 相場より安いか
  • 認知数の多さ
  • ブランド力
  • 理想の未来が手に入るか

などを載せることで、買う必要性をサイト訪問者に訴えることができます

ファーストビューで全てが決まる

LPは、ファーストビューで全てが決まると言っても過言ではありません

それは、ターゲット層に刺さるデザインの文字組みも重要ですが、一番はキャッチコピーが刺さるかどうかです。

LPの成果が上手く出ない時は、ファーストビューを改善することでほとんど改善できると言われるほど大事です。

LP制作の際は、どうすれば一瞬で訪問者を惹きつけられるかを考え、最も時間をかけて作るのが良いでしょう。

オファーで行動を促す

オファーでは、サービスを購入するとどんなメリットがあり、お得なことがあるのかを伝えます。

特別感のある数名限定や割引、特典など端的に魅力を伝えることが効果的です。

ライティングスキルはデザイナーも知っておいた方が良い!

ライティングは、ライターだけの必要スキルではなく、デザイナーにも役立つスキルということが伝わったでしょうか?

PREPも、SEOライティングの知識もサイト制作やLP制作には欠かせません

今後、よりデザイナーとしての幅を広げるなら尚更知っておいて損はないです。

ぜひ今回ご紹介した知識を応用してみてください。

この記事を書いた人

うちゆう

Webライター兼Webデザイナー/元一般事務契約社員/将来を考えて手に職をつけたいと考えて一念発起。現在フリーランスで活動しています。

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