【WEBデザイナー】未経験からでもセンスを磨く3つのポイント

  • 2022年01月17日
  • 2022年01月27日
  • もえこ

  • デザイン

「WEBデザインの勉強を始めたけど、未経験だしセンスもないし不安…」

「これから勉強して本当にできるようになるのかな…」

と悩んでいませんか?

私自身も数年前、未経験のWEBデザイナーとしておなじ不安を抱えていて、勇気が出ずなかなか仕事に応募することができませんでした。

いまでも、センスがある!!と断言できるわけではありません。

しかし、勉強中の私も、お客様に継続発注をいただき、フリーランスのWEBデザイナーとして仕事ができています。

「センスがないかも…」「他の人すごすぎ…」と思う不安はすごくわかります。

そんな私がWEBデザイナーを目指すにあたり、どうやって”センス”を磨いてきたのか、磨いているのかお伝えすることで、少しでも安心して実践してもらえたら嬉しいです!

センスの磨き方を早く知りたい方は、「センスを磨く3つのポイント」から読み進めてみてください。

そもそもセンスとは

WEBデザイナーにおけるセンスとは何なのかというと、

「今まで得てきた経験や知識をもって、適切なデザインを導きだせる力」だと考えています。

「センスとは」でググってみたところ、goo辞書さんの定義でいうと、下記と記載されておりました。

1, 物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。
2,判断力。思慮。良識。

出典:goo辞書 「センスの意味」

これはいわゆるセンス全般についての定義です。

WEBデザイナーの場合、もう少し具体的な意味を持つと考えています。

それが冒頭でお伝えした「今まで得てきた経験や知識をもって、適切なデザインを導きだせる力」です。

WEBデザイナーの仕事は取引相手であるクライアントの目的や要望に合わせてデザインをし、その先にいるユーザーに届けること。

つまり、WEBを通じてコミュニケーションをとっていくお仕事です。

あえて「適切な」と記載した理由は、「なぜ作るのか」「誰に作るのか」などその時々に合わせてベストなデザインをする必要があるからです。

状況に応じてベストに近い結果を出すことが、WEBデザイナーのセンスだと考えています。

もちろんこれが正解、というわけではないのですが、この記事ではこちらをWEBデザイナーのセンスという前提で進めていきます。

センスを磨く3つのポイント

「センスを磨く」とは、適切なデザインを導きだせる力をつけていくこと。

そのためには、経験や知識を増やしていくことが必要です。

これから、センスを磨くために必要な3ポイントを公開します。

  1. 知識を増やす
  2. 経験を積む
  3. 振り返る

知識を増やす

1つ目のポイントは、いろんなものを見たり触れたりして自分自身の知識を増やしていくことです。

他の言い方をすると、引き出しを増やす、という言い方もよく聞きますね。

知識を増やすために必要なことで、私のおすすめをご紹介します。

本を読む

これを1番に持ってきたのは、ノウハウや考え方が一番わかりやすくまとまっているのが本だからです。

これだけ情報が溢れている世の中で、先輩方の知識を気軽にのぞけるなんてありがたすぎます。

本を読むときにおすすめなのは、自分ごとに置き換えて読むことです。

例えばそれがデザインの基本知識を説明する本だった場合は、自分が作成するときの気持ちで読んでみると、ただ流しで読むときよりも数倍身につきます。

実案件を行いながらの方がさらに身につくので、気に入った本はぜひ手元に残しておいて、少し仕事が増えてきた頃にまた読み返してみてください。

前とは違う気づきがあると思います。

別記事にて、おすすめの本もまとめているのでよければご覧ください。

雑誌や街中のデザインを見る

次のおすすめは、日々過ごしている中にたくさんあるヒントを意識して探し、知識を増やすことです。

この時にただ何となく見るのではなく、以下のことを考えながら見てみてください。

  • どうしてその色なのか
  • 何でその形なのか

このような事を自分なりに考えながら見るようにすると、知識が増えやすいだけでなく、実際にデザインをした時に理由を説明する力もついてくるのでおすすめです。

バナー模写をする

次のおすすめは、WEBデザインをするにあたり、バナー模写をして学ぶことです。

バナー模写とは
WEB上にあるバナーを、ツール(Photoshop、Illustrator、figma)などを使用して、色、フォントあしらいなどをそっくりに作成すること。

普段何気なくサイトを巡っていた時に気になったものをスクショしておいたり、Pinterestなどで見つけてみるのも良いと思います。

ここで大事なことは、ただ模写するだけではありません。

街中のデザインを見る時のように、プロがどういったところを気にしているのかを細かいところまで知り、なぜその色なのか、画像なのかを深く考察することです。

また、分からないところを調べながらツールの使い方も学べるので一石二鳥です。

サイトを分析する

最後におすすめするのは、気に入ったWEBサイトやランディングページなどを細かく分析することです。

以下のような内容を詳しく分析しましょう。

  • そのページでどういう色やフォントが使われているのか
  • フォントのサイズはどれくらいか
  • 余白はどれくらいか
  • ボタンはどのように表現されていか

バナーは模写なのになんでサイトは分析なの、と思われる方もいるかもしれないのですが、これは単純にサイトの模写だと労力が大きすぎるからです。

大体の場合、バナーの方が複雑なことをしていることが多いので、ツールの勉強はバナーでいいですし、内容の分析は模写しなくても出来ます。

極論、もうすでにツールはいい感じに使えます、という方であればバナーも模写する必要はないと思います。

スピードが気になるという方も実案件で早くなるので大丈夫です!

ただ、模写することでものすごく細かいところまで気づけるメリットはあるので、バナーの方は1回やってみても面白いと思います。

大手のバナーとか、神は細部に宿ってるな…!と思うのでぜひ。すごい。

経験を積む

2つ目のポイントは、経験を積む、というところのお話をしていきます。

記事冒頭のセンスとは、の部分で、「今まで得てきた経験や知識をもって、適切なデザインを導きだせる力」と定義しました。

適切なデザインを導き出すためには、経験をたくさん積むことが大切です。

ちなみに、模写は手を動かしているからアウトプットじゃないの?と思われるかもしれません。

これは、あくまで先人の知恵を学んでいるだけで自分のオリジナルではないので知識の方に入れています。

※ここで例にあげるのは本格的な実案件に望む前の話なので、実案件がある方はどんどんそちらを進められる方がいいと思います。

コンペに参加する

実案件取るのは自信がない場合などは、クラウドソーシングサービスで募集されている、バナーやサイトのデザインコンペに参加するのをおすすめします。

理由は、依頼者が募集している内容に沿ってデザインをして、採用されたら報酬が入ってくる形式なので自分のタイミングで参加することができるからです。

もう一つの理由は、報酬形態的に採用されないとお金が入ってこないため、経験の長い方は避ける傾向にあり、比較的競争率が低いからです。

ちなみに私は最初の1ヶ月に毎日1〜3件のコンペ参加を1ヶ月続けて、実際に採用されたりもしたので可能性はあります(ただ、時給換算をすると恐ろしいことになります)

私はクラウドワークスというサービスでコンペに参加しておりましたが、有名どころだとランサーズなどを使われている方も多いと思います。

オリジナルサイトを作る

ちなみに私が一番最初に作成したサイトはこちらの架空の大学のサイトです。

架空大学サイトのファーストビュー

サイト全体はこちらから。

今みるとツッコミどころは無限に出てきますが、出来上がった時は達成感と感動すら覚えました。

初めてですからね。ここまで完成できたことがとても嬉しかったです(特にコーディングは大変だったので感動もひとしおです)

ぜひオリジナルサイトを作ってみてください。

レビューしてもらう

コンペ参加やサイト制作などをしたものは、そのまま自分で完結しているよりも、ぜひ他の方に意見をもらうのがおすすめです。

これをするしないで、センスを磨けるスピードが格段に違います。

プロのアドバイスだけでなく、そのデザインの実際のターゲットに近い人に聞いてみるのもものすごく参考になります。

デザインにどういう印象をもったか、バナーをクリックしようと思うかなど聞いてみましょう。

最初は緊張すると思うのですが、私もいまだに緊張するので同じです。きっともっと上の先輩も同じだと思っています。

ちなみに、周りにWEBデザインのわかる知り合いがいない場合などどこでレビューをもらえば良いのか、について。

私は自分の通っていたスクールの先生に見せていました。

もし独学でそういう機会がない方であれば、有名なところだと、MENTAというサービスや、コミュニティに入ったりしてみるのもいいと思います。

今はスクールは卒業しているので、コミュニティで同じレベルの方とレビューしあったり、SNSで知り合った先輩にみてもらったりしています。

振り返る

3つ目のポイントは振り返ることです。

知識を増やす、経験をつむ、このポイントのことを行なっている時に随時行います。むしろほぼ同時です。そしてこれがとても大切です!

上記のレビューの部分は振り返るのフェーズにとても近いのですが、ここはあくまで自分の中で行うことをあげています。

何がよかったのか悪かったのか知る

これは、主にレビューしてもらった時や、自分で作ってみたものに対しての反省の部分です。

改善すべきところは何か、それをどうしたらよかったのかを考え、次に活かします。

反省というと悪い部分に目を向けがちですが、同時に何が良かったのかにも目を向けるべきかなと思っています。

ここのデザインはよくできてた、前よりも上手にできた、など自分を褒めることでモチベーションにつなげるようにしています。

どうしても未経験スタートだと、周りのすごいところばかり目についてしまい落ち込むので、少しだけでも自分を褒めようかなと。おすすめです。

他の人が作っているものをみる(コンペ)

これは、コンペなどに参加した際に、他の参加者の方がどのようなものを作成しているのか、採用作品は自分のものとどう違ったのかを見ることです。

特にコンペだと、お題、期間など同条件で参加していることが多いため自分との違いが分かりやすいです。

ちなみに、コンペの形式で、他の参加者の作品が終了前に見れる公開案件と、終了まで見れない非公開案件があると思いますが、力をつけるなら圧倒的に後者をおすすめします。

理由は、公開された作品に依頼者が”いいね”などをしていると、どうしても無意識で寄せようとしてしまうからです。

そして、他の参加者も同様で、集まるものも似てしまうので、振り返りの際も非公開案件の方が勉強になったかなと思います。

自分の好きを知る

最後は、自分の好きを知る、です。

これは言葉のまま、自分がどんなものを好きと感じるのか、を知るということです。

そしてできればそれを、以下の方法を参考に言語化して発信してみてください。

  • SNSで言う
  • ブログで発信する
  • 友人に話す
  • メモ帳に書く

好きなことを言語化しておくことで、自分でデザインをする時の引き出しになりますし、クライアントに提案する際の理由説明もしやすくなったりします。

正直に言うと、私は人に好きなものを紹介するのが苦手だったんですが、デザイナーになって色々なものをみて言語化しているうちに、段々とできるようになってきた気がしています。

また、デザインに留まらず自分の好きを知ると、生活も楽しくなる気がします。

そして「センス」を磨くために一番重要な部分はこれだと思っています。

ぜひ、自分の好きを言語化してみてください。

センスを磨くのはいつからでもできる

センスを磨く方法は、他にも無限にあると思います。

例えば、人の話を聞いたりするのもセンスを磨く上で大切だし、ふと耳に入ってきたニュースも次のデザインへのきっかけになったりすると思います。

実際、私自身もデザイナーになる前にやっていたことで、クライアントの方とお話が盛り上がりうまく内容を引き出せたりすることがありました。

つまり、今まで自分がしてきたこと、見てきたもの、覚えたことはすべて自分のセンスに繋がっているということです。

この記事をご覧いただいているということは、少し不安に思っていたり、もっとデザインを伸ばしたい!という思いがある方も多いと思います。

もしかすると、年齢も重ねてしまったからもう難しいかな、未経験だからセンスもないしな、と思うこともあるかもしれません。

でもそれはあくまで、デザイナーとしてのベクトルで磨いてこなかっただけで、センスの元はたくさんあなたの中にあります。

つまりこれからは、

デザインという目線でより多くのものをみて、学んで、その際に少し意識をすることで、センスはいつからでも磨いていけるものだと思っています。

ぜひ今後は、3つのポイント

  1. 知識を増やす
  2. 経験を積む
  3. 振り返る

を少し意識して「今まで得てきた経験や知識をもって、適切なデザインを導きだせる力」、「センス」を磨いていただけたら嬉しいです!

ちなみに、偉そうに色々書きましたが、私自身も、まだまだまだまだ磨き途中です。

一緒に磨いていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

もえこ

神奈川のフリーランスWebデザイナー / 元インテリア商品開発&生産管理 → 2019年からWEB業界へ / 安心感のあるお取引がモットー / デザイン&コーディング / WordPress / FP2級 / インテリア、ねこ好き / 1歳児子育て奮闘中です。

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