こんにちは、さあやです。
今回の記事は、転職活動や営業活動でポートフォリオが必要になったものの、「未経験でデザイナーになったのでポートフォリオに載せる作品が無い…」「ポートフォリオなんてどう作ったら…」とお悩みの方に読んでいただきたい内容です。
わたしも転職活動をするときにポートフォリオが必要になりましたが、自分のアピールポイントも実績もなく、とても悩みました。
この記事では自分自身の経験をもとに、ポートフォリオをどのように作ったらよいかを詳しく解説していきます。
目次
そもそもポートフォリオとは?
WEB制作業界で言うポートフォリオとは、「自分の作品集」のことです。
「どんなスキルがあるのか」「どんなデザインができるのか」「どんな人なのか」などをアピールするためのもので、就職活動をするときにも、フリーランスとして活動して営業活動をするときにも使います。
わたしはWEB制作会社で働いているのですが、業界未経験でもデザイナー志望の場合は必ずポートフォリオに提出をお願いしていますし、未経験だろうが結構シビアに見られています。
「未経験だからポートフォリオは作らなくても良い!」とはならないので、注意しましょう。
逆を言うと、ポートフォリオは形式が決まっていなく自由に自分をアピールできる場なので、有効活用できるように魅力的にアピールできるようなポートフォリオを作っていきましょう!
WEBで作成したほうが良い?それとも紙?
わたしの経験でのお話になってしまいますが、WEBデザイナーとして転職活動をしていて紙のポートフォリオの提出を求められることはありませんでした。
面接で説明を求められることがあるかなと思ったので、念のためiPadですぐに見せられるように準備はしましたが、先方でパソコンを準備してくださっているか、あらかじめ目を通してくださっていることがほとんどでした。
フリーランスで営業活動する方はあまり気にならないかもしれませんが、転職活動をしている方は面接があるので、その際に「紙でもポートフォリオを用意したほうが良いのではないか?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ポートフォリオには何を載せたら良いの?
ポートフォリオには必ず載せておいたほうが良い内容がありますので、ここで詳しく解説していきます。
自分の作品
ポートフォリオでいちばん重要なのが自分の作品です。
「実績が無いから何を載せて良いか分からない…」という方がいるかもしれませんが、実務での実績ができるまでは練習で作成したデザインを載せましょう。
もちろんある程度、作品はたくさんあったほうが良いですが、最低でもバナーを4作品・WEBサイトやLPのデザインを2作品は作成しておくと良いと思います。
なお、たまにバナートレースをポートフォリオに載せている方がいますが、トレースは自分の作品とは認められませんし、著作権への意識が低いと判断されてしまう可能性もあるので避けましょう。
ポートフォリオに作品を載せるときに押さえておくべきポイントがありますのでご紹介します。
異なるジャンルのデザインを載せる
人によって好き・得意なデザインがあるのでついつい作品のジャンルが偏ってしまいがちになりますが、ジャンルは異なるデザインを載せるようにしましょう。
様々なジャンルの作品を作って載せておいた方が、採用する側も会社でよく扱うジャンルのデザインを作れるのかを判断する材料にもなるので、効果的にアピールができます。
作品についての詳細を記載する
作品をただ載せるだけではすごくもったいないです。なので、作品を作るときには下記のことをしっかりと考えて、それをポートフォリオにもきちんと詳細に書くようにしましょう。
- 誰に向けた広告か(ペルソナ)
- 何を伝えるが目的の広告か
- ペルソナに伝わるようにどの点を工夫したか
デザイナーをやっていると自分の制作物に対して、なぜそのデザインにしたのか説明をする機会があります。
そのため、練習から自分のデザインを言語化することで、採用する側へも普段からちゃんと考えてデザインしていることをアピールすることができます。
ただ作品だけを並べているだけのポートフォリオと比べたときに目を引くのは想像できますよね。
プロフィール
プロフィールは人間性が伝わるような内容にしてみましょう。前職のことなどお仕事に関わることはもちろん、趣味など個人的なことを書いておくと、意外な部分で話のネタになることもあるのでおすすめです。
制作をする上で大切にしていることなども書いておくとそこに共感してもらえる場合もあります。
また、プロフィール写真もあると見ている側はイメージが湧きやすいです。顔出しをしない予定の方はイラストや横顔写真を掲載している方もいます。どちらにしても明るい印象を与えるものを選びましょう。
ちなみにわたしはこんな感じでプロフィールを書いています。ぜひ参考にしてみてください。
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北海道を拠点に活動しているWEBデザイナーです。大学では言語学と日本語教育を学び、卒業後は給与計算のアウトソーシングの会社でコンサルティング業務を担当していました。
旅行が好きなことから、場所にとらわれず働くことができるWEBデザインのお仕事に興味を持ち、2020年9月から勉強をはじめました。
WEBデザインの分野で活躍できるよう、常に新しい知識やスキルを学びながら、日々奮闘しています。将来は日本・世界各地を旅しながらお仕事をするのが夢です。
趣味:旅行 / ダンス / 食べ歩き / お笑いをみる / 語学学習 など
スキル
できることをあらかじめ明示しておくと、採用する側も自社に必要な人材か見極めることができるので親切です。ポートフォリオのスキルを見て連絡することもあるので詳しく書いておきましょう。
各スキルはこのように★の数でどのくらいの習得度かを記載するのがおすすめです。
Photoshop ★★★★☆
Illustrator ★★★☆☆
Adobe XD ★★★★☆
WordPress ★★☆☆☆
Photoshop・Illustrator・AdobeXD・HTML・CSS・JavaScript・WordPressなど、WEBデザイナーに求められることが多い基本的なスキルはもちろん、Excel・Word・PowerPoint・語学などビジネスをする上で必要なスキルも持っていればアピールしましょう。
SNS
InstagramやTwitterなどのSNSアカウントも普段の発信内容がアピールになるようなら載せておきましょう。
InstagramでWEB制作に興味がある方へ情報を発信しているなど、積極的に運用している方は必ず載せておいたほうが良いです。ただ、愚痴ばかりのTwitterなどはマイナスイメージになるので避けましょう。
お問い合わせフォーム
フリーランスの場合はお問い合わせフォームも設置しましょう。
SNSからの連絡でも良いのですが、お問い合わせフォームの方がしっかりしている印象を与えることができます。また、採用担当の方がSNSをアカウントを持っていない場合もあるのであると安心です。
価格表
フリーランスの場合は価格表も大事です。
フリーランスと一言で言っても価格帯は人によってかなり違うので、採用担当の方はどのくらいの価格で仕事を受けているのかも知りたいポイントになります。
価格を書いていない場合、わざわざ連絡するのは手間になるため価格を記載している他のフリーランスに任せるということもありえますので、参考程度でも良いので価格は記載しておいた方が良いです。
ポートフォリオは何を使って作るべき?
結論としては、個人的にはWordPressで作ることをおすすめします。理由は、WordPressでの構築自体もスキルとして伝えることができるからです。実際の作品を見た方がスキル感も伝わりやすいので。
コードを書かなくても実装ができるテーマを使って作ってもOK。コーダーとして活動するのであれば話は別ですが、デザインメインでWordPressのカスタマイズができるくらいのスキルを求められている場合は十分です。
時間はかかりますが、デザインから自分で考えて納得のいくポートフォリオサイトを構築してみましょう。わたしもその方法で作って転職活動をしましたが、WordPressの構築スキルも評価いただけました。
時間がない場合・WordPressの構築スキルがない場合
WordPressで作成するのが理想ではありますが、時間がない、WordPressの構築スキルがない、そんな場合は直感的にWEBサイトを作ることができるサービスを活用しましょう。
わたしも最初に転職活動をしたときはWordPressの構築スキルがないのでお世話になりました。デザインの自由度に制限はありますが、コードをかかずとも整ったポートフォリオをすぐに作成することができます。
このようなサービスはテンプレートも用意されているので、デザインにこだわりがなければそちらを活用するのもおすすめです。テンプレートをつかうとかなりスピーディーに作成できるので時間がない場合も助かります。
ポートフォリオを作るときはここを意識しよう!
「作品集」と聞くとただ作品だけを載せれば良いと思ってしまいがちですが、こちらのポイントをおさえることでより良いポートフォリオを作ることができますし、愛着も湧くのでぜひ意識してみてください。
自分の実力を最大限に伝えられるものを
ポートフォリオは自分を自由に表現できる場所なので、ポートフォリオのデザインや作品作りなどは、今の自分の実力を最大限に伝えることを意識して進めましょう。サイト自体のデザインに個性を出すのも良いです。
実務未経験だからと言って素人感丸出しの作品を量産するのでは意味がありません。決して妥協せずに、自分の今のスキルで作ることができる最高のものを作品として載せましょう。
現役のWEBデザイナーに添削していただき、より良い作品に仕上げていくのもおすすめです。SNSなどに上げるとアドバイスいただける場合もあるのでぜひ活用してみてくださいね。
ポートフォリオは少しずつ育てていく
ポートフォリオは一度作って終わりではなく、実績が増えたり、自分のプロフィールが変わったときなど、定期的に更新をして少しずつ育てていくというのが理想です。
理由としては、実績を積むごとに作品自体のクオリティーも上がりますし、制作をすすめる上で大切にすることも徐々に変わっていくので、自分自身とポートフォリオとの齟齬がないようにするためです。
ひとつのポートフォリオを育てていくと愛着も湧いて、どんどん良くしようという気持ちも出てきますよ。
まとめ
今回は、実務未経験のWEBデザイナーの方に向けて、ポートフォリオの作り方を解説してきました。
実績がまだないうちは何をアピールしたら良いか悩むと思いますが、今の自分の実力を精一杯アピールできるようにポートフォリオを作り込んでいきましょう!
この記事を読んでくださった皆さんの転職活動や営業活動がうまくいくことを願っています。