初心者必見!現役web デザイナーのヒアリング内容大公開!

  • 2022年01月30日
  • 2022年01月30日
  • Chiko

  • デザイン

「HPの仕事をやっともらえた!でもどうやってデザインに落とし込むのだろう」

「ヒアリングが大切って言うけど、ヒアリングの内容ってどうしたらいいのかな」

こんな悩みはありませんか?

この記事では現役Webデザイナーの私が実際にどんなことをヒアリングしているのかを丁寧に解説していきます。

実際の仕事でもお客さんに「ありがとう。イメージ通り」と言っていただける事が多かったので、参考になれば嬉しいです。

この記事は5分で読めるので、サクっと読んで、ヒアリングシートを作ってみてください。

ヒアリングを工夫したら、継続案件につながった話。

ヒアリング内容の前に、少し話をさせてください。

これは私の経験ですが、ヒアリングを工夫した結果、継続案件につなげることができました。

初めてサイトを丸々依頼を受けた時の話です。今まではデザインのみだったりコーディングのみのお仕事で仕事をしたことがなかったんです。
そんな中、「サイトを作って欲しい」と話がきました。
「絶対に失敗したくない」そんな気持ちでヒアリングに関して徹底的に調べたのです。
事前準備もしっかりしてヒアリング項目も作ってそれに沿ってお客さんにどんどん話を聞いてきました。

そうすると、お客さんの中で

「何を大事にしているか」
「どんなお客さんが来て欲しいのか」
「どんなサイトにしたいのか」ということが見えてきました。

そのヒアリング内容からデザインを作成した結果、お客様には「イメージにぴったりだよ!」っておっしゃっていただけました。

そのお客さんからはこの半年で連続して3件依頼していただけています。このヒアリングで失敗していたら、きっと満足してもらえるホームページなんかできなかったんじゃないかなと思います。
だから、ヒアリングってすごく大切なので、ここからは実際どんなヒアリングをしたのかを具体的に紹介していきます。

ヒアリングの前にこの3つは調べる!

ちょっと待ったー!!!

ヒアリングに行く前に事前に調べておいた方がいいことを3つ紹介します

●クライアントの現在のHP
●クライアントのSNS
●競合他社の情報

すごく大事なので、ここからは、「なぜ大切なのか」、「どうこの情報を活用するのか」を具体的に解説していきます。

その会社の現在のHPチェック!

現在のホームページを見てみてください。

HPを見て「ここを改善するともっと分かりやすくなりそう!」そんな箇所を見つけてください。ここ分かってくると、ヒアリングの時に現在のホームページの改善部分提案もできるようになってきます。

*もし見つからない場合は、「どんな会社なのか」「その会社を選ぶ理由」の2点を意識しながらみて見てください。もしこの2点が分かりにくい場合は分かりやすくするための改善が提案できますね!

SNSのここをチェック!

その会社の公式アカウントを見て、よく紹介される商品がないかチェックしてみてください。そうすると、「この会社が現在何に力を入れているのか」が見えてきます。これが分かると何を押し出したら良いかが見えてくるので、打ち合わせの時にお客さんと共通認識を持つことができます。そうすると、スムーズに打ち合わせができますよ!

競合他社の調査!

これはすごく大切!競合調査の方法はいろいろあるともいますが、私は次の手順で行っています。

1、その会社のメインキーワード( 例)地名 + 業種 )これを検索して出てくるサイトをピックアップ!
2、その競合サイトはどんな打ち出し方をしているのか、どのような印象を与えるホームページなのかをチェック
3、この競合サイトとどこを差別化するのか事前に考えるここは結構時間がかかりますが、この作業が本当に大切!

やっておくとよりクオリティーの高い打ち合わせができます。

さぁ!ここからは実際にヒアリングしていく内容を「最低限聞くべき事」と「これを聞くとさらに内容引き出せるよ」の2つに分けてご紹介していきます。

結構なボリュームがあるので、自分が必要だと思ったところ見て下さいね!

最低限これはヒアリングして欲しい内容はこれ!

業務をスムーズに行うために最低限これは聞いて欲しい内容をこちらにまとめました!

●ドメイン、サーバーの有無
●会社情報
●今度の連絡手段
●ロゴの有無
●テーマカラー
●参考にしたいデザインとその参考デザインの気に入っている箇所

ここからはもっと詳しく書いていきます。

ドメイン、サーバーの有無

これは必須ですね!

私の経験上、納品方法はHPをアップロードする場合が多いです。そのため、ドメイン、サーバーの有無を聞いて見てください。
もしサーバーを持っていなかった場合はクライアントに取得していただく必要が出てくるため、その手順なども説明すると丁寧ですね!

会社情報

ホームページを作るとき会社概要のページを作ると思うので、このページに載せる会社情報やお問い合わせに設定するメールアドレスは聞いておくと良いです。

ちなみに私はこんな会社情報を聞いています。

・会社名
・設立
・資本金
・所在地
・代表者名
・従業員数
・事業内容

今度の連絡手段

これは忘れがちですが意外と大切ですね。

お客さんによって連絡が取りやすい手段て違ってくると思うので、「今後の連絡手段はどのツールが都合がいいですか」って聞くようにしています。これをはじめに聞けると今後もスムーズに連絡が取りやすいですね!

ロゴの有無

こちらは必ず聞いてください。
ロゴがあれば、データを先にもらっておくことをオススメします。サイトデザインもこのロゴのカラーに合わせると、統一感があるサイトになりますよ!

テーマカラー

もうテーマカラーがはっきり決まっている場合は、実際どんな色を使っているのかを見せていただくようにしています。もし、テーマカラーが決まってない場合または曖昧な場合は、カラーパレットとかを開いて

「どの色がイメージに近いですか」とか「どんな印象を与えたいですか」なんて聞きながら一緒にイメージカラーを決定していきます。

私の駆け出しの頃の失敗談ですが、、、
「スカイブルー色」とお客さんから言われ、私は「スカイブルー」と調べその色をメインにサイトを作っていました。でも、イメージしている色がお客さんと私でかなり違ったんです。

それに気づいたのは、TOPページのデザインが全て終わったとき。結局デザインのやり直しになってしまいました。
二度と同じことを繰り返さないためにも、デザインをする前にカラーパレッドを見ながら色を確認しています。

参考にしたいデザインとその参考デザインの気に入っている箇所

参考サイトを聞いている方が多いと思いますが、セットで「そのサイトのどこを気に入っているのか」も聞いてください。

具体的には私は、
お客さん「このサイトいいね!」
私「確かに素敵ですね! こちら特にどのあたりがいいなと思いました?」
のような感じで聞いています。

ここまで詳しく聞くと、共通認識が持ちやすいので作ってみたら全然イメージと違うなんてことが避けられますよ。

お客さんの想いを汲み取るためのヒアリング内容

さてここからが本番!お客さんの思いを汲み取るためのヒアリング内容!

今までは最低限聞いてほしい内容に関して説明してきましたがここからはさらにホームページを作るために私が大切だなことを紹介しますね。

HPにたどり着くまでの経路・普段の集客経路

HPにたどり着くまでの経路はどう想定しているのか、どんな集客経路なのかってのは必ず聞くようにしています。そうするとその会社のホームページの役割が見えてきます。

「検索エンジンから集客するためのホームページなのか」
「名刺がわりのホームページなのか」
「営業したのお客さんが見るためのホームページなのか」

この役割は必ず1つではありませんが、ここを理解しておくと「どれぐらいのボリュームのホームページにしたらいいのか」「ホームページでどこまで伝えるのか」が見えてきます。

もし営業かけたお客さんが見るためのホームページだったら、営業資料とホームページのイメージは一致しているか。などこの情報からいろいろ考えることができますね。

ライバルだと思っている会社

事前に競合他社を調べていると思いますが、お客さん自身がライバルだと思っている会社を聞くと良いです。
理由は自分で調べたときに出てこなかった会社なども出たお客さんはライバル視している可能性があるから。この情報を聞いたら、その会社がどんな施策を打っているのか、何がうまくいっているのかも調べていきます。

HPを見た時に与えたい印象

ホームページを見たときに与えたい印象ってなんですか?と聞くようにしています。

ただこれだけ聞くと、お客様はぱっと出てこないと思うので、「高級感ある感じ?」「親しみやすい感じ?」「暖かさが伝わる感じ?」など具体的に聞いてみます。

これなぜ聞くかって言うとデザインをお客さんが伝えたいイメージに近づけるためです。

例えば、ハウスメーカーでも、
「ここで家を建てるとあったかい家庭が築けそうと思ってもらいたい」
「スタイリッシュさが売りのメーカーでこんな家に住んでみたいとお客さんに思ってもらいたい」
の2つではかなりデザインイメージが変わってきます。

だから、ここは割と具体的に聞いてみることをおすすめします。

お客さんがサービスを受けた後どんな状態になるのか

これも絶対聞いてます。
お客さんがどのような状態になるのか。これを聞いて、できるだけHPからイメージできるようにコンテンツを入れていきます。

お客さんは悩みを解決したくてそのサービスを利用しているので、具体的にどんな状態になれるのかがイメージできると購入やお問い合わせに繋がりやすいですね!

お客様のサービスの使用シーン

お客様のサービスの使用シーン。つまりどこで、どのようなタイミングで使うことが多いのかをお聞きしています。

例えば「高校生のための学習用アプリ」のホームページを作ろうと思った時に、
「このアプリは学校で使用することが多いのか」それとも
「家でくつろぎながら使うのか」
「パソコンで使用する人が多いのか」
「スマホで使用する人が多いのか」

この情報で使用する画像を変えています。

この例だと、学校で使用することが多いのであれば、制服を着てパソコンを触っている写真にするなど、

よりイメージに近い写真を選ぶといいですね!

まとめ

ざっとヒアリング事項を書いてきましたが多いなって感じましたか?

最初ヒアリングをしっかりしておくと後から楽なので量が多くてもヒアリングはちゃんとしておくことをおすすめします。

このヒアリング内容は全て聞かなくてもOKです。

もうお客さんの中でこんなホームページにしたいとかテキストで作りたいって具体的に決まっている場合はいくつか省略しているものもあります。なので、臨機応変ににヒアリングしてみて下さい。

このサイトでは現役ウェブデザイナーに必要な知識を紹介しています。他の記事も見ていくと学べることがたくさんありますよ!

この記事を書いた人

Chiko

●海外に住みながらweb制作をしている ●デザインもコーディングも担当 ●「お客さんも私もWinWinな関係に」をコンセプトに活動 ●毎月3件ほどホームページを制作しています

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