こんにちはフリーランスのwebデザイナーのちこです。
「イメージと何か違う」
「もっと爽やかな感じにしてほしい」
Webデザインの仕事をしているときにこんな言葉を言われたことありませんか?
私はあります。
Webデザイナーの方は1度は言われたことがあるじゃないかなと思います。
これを言われたときに、「えっ、これ曖昧すぎてどう修正したらいいのか分からない」とほんとに困りました。
でも、フリーランスのweb デザイナーとして1年半経った今、
Webデザインを制作する前にある工夫をすることで、言われることがほぼなくなりました。
なぜ、言われることがほぼなくなったのか。本日は、その方法を具体的にお伝えしていきますね。
これを実践すると、お客さんのイメージに近いデザインを制作でき、お客様の満足度も上げることができますよ!
目次
大失敗!イメージ通りに仕上げられなかった話
まず最初に、炎上した案件の話をさせてください。
「時給300円」
「TOPページのデザイン8回修正」
これは駆け出しの頃、制作会社さんからデザインの依頼が来たときの話です。
最初は、ディレクターの方から参考サイト2つとテーマカラーが青色とだけ伝えられ、TOPのデザインを開始。
出来上がったデザインを見せると、ディレクターの方からもっとこうしてほしいと要望が来ました。
そこで修正をし、そのデザインをクライアントに見せたところちょっとイメージと違うと。そこから、お客さんの要望通りに修正をしていっても
「実際見てみたらイメージと違った」 「〇〇バージョンも見てみたい」など
TOPページのみで8回ほど修正があり、ようやく完成。
TOPページのデザインだけで3週間ほどかかりました。
1ページ10000円で受けてしまったため、時給に換算すると300円ほど。
正直言うとすごくしんどかったです。でもお客さんからすると「お金を払ってるんだからイメージ通りのものを作って欲しい」という考えはあたりまえ。
それに何回もチェックをしないといけないのでお客さんにも大きな負担です。
このことがあってからどうしたらお客さんの「イメージ通のweb デザインになるのか」を考えまくりました。
そこで考えたことを実践して改善を繰り返していくうちに、「イメージ通り!ありがとう」って言ってもらえることが多くなりました。
この状態になると本当に楽です。制作の時間もかなり削減でき、お客さんからしても、1回でイメージ通りのものが出てくるので、満足してもらえて、
いいこと尽くしです。
ここからはイメージ通りに仕上げるために私がしてきたことをお伝えしていきますね!
参考になりそうなところはどんどんパクってください。
イメージ通りのwebデザインにするために3つの大切なこと
イメージ通りのウェブデザインにするために私は、この3つを必ず意識しています。
●「いい感じに」を具体的に
●参考サイトはなぜ良いと思ったのか突き詰める
●なぜこのようなデザインにするかの意図を全て考える
これを意識しておくと、本当に楽です。
これだけだとよく分からないと思うので、ここからはもっと詳しく紹介していきますね。
「いい感じに」を具体的に。
ウェブデザイナーとして仕事をしたときに「いい感じにお願いします」て言われたことありませんか?
私はこれ何十回と言われてきました。お客さんの中に具体的にこうして欲しいってイメージがない方が多いので、いい感じにお願いしますと言われることが多いんです。
「いい感じにお願いします」と言われたときにそのまま作り始めちゃうのは
ちょっと待ったーーーー!
そのまま作り始めるのは危険です。
出戻りが何回も発生してしまうかも!
「いい感じでお願いします」は「イメージはあまり決まってないけど、気にいるようなデザインを制作してほしい」ってこと!
だから、言葉にできるほど明確ではないけど、お客さんの中でもふわっとしたイメージを持っています。
なのでイメージを明確にするために、私はデザインを始める前に最低でもこの4つのことを必ず確認してます。
ターゲットはどんな人?
<補足説明!>
ターゲットがどんなデザインだと自分事として捉えてもらえるのかを知るためにまたターゲットの特徴やターゲットは興味があることをヒアリング!
HPではどんな印象与えたい?
<補足説明!>
最初はざっくりイメージを聞いています。
「スタイリッシュなイメージ?」「明るいイメージ?」「信頼感があるイメージ?」など。
ここでイメージが掴めたら、そのイメージに合った参考サイトを3つほど準備してどれがよりイメージに近いのかをヒアリング!
競合と差別化するためにどのようなデザインにするか提案、確認
<補足説明!>
お客さんは依頼をしてきた時点で競合を意識している方ってすごく少なかったです。だからこそ競合他社を聞いてその会社のサイトを見てどこで差別化をするのかというのを考えて提案!
どのような経路でHPを見ることを想定している?
<補足説明!>
HPにどの経路でたどり着く想定かをヒアリングします。例えば検索なら検索ワードからどんな悩みを持った人がHPを見るのかイメージすることができるので、その層にあったデザインはどんなものかが見えてくると思います。
このデザインに入る前の事前のヒアリングってほんと大事なので、
直接お客さんと繋がっていない場合もディレクターの方に事前にこの4点を聞いてほしいと伝えるといいですよ!
参考サイトはなぜ良いと思ったのか突き詰める
参考サイトを聞いて、そのまま作り始めてませんか?私は作り始めちゃっていました。
そして大失敗。
参考サイトと同じような雰囲気になるようにWebデザインをして、いざ見せると「何か違うんだよな」と言われたことも。
じゃぁ、どう解決するの?
参考サイトを教えてもらったら、お客さんが参考サイトのどこを気に入っているかもセットで確認してください。
例えばこのサイト。
このサイトがイメージに近いと言われたら、
「この動きが気にいっているのか」
「色合いが気に入っているのか」
「構成が気に入っているのか」
できるだけ具体的に「このサイトのどこが良いと思ったのか」をヒアリング!
こうすることで言葉にならなかったイメージの共有ができます。この作業を加えることでほんとに手戻りが少なくなり、
お客さんからも「あなたに頼んでよかった」って言われることが多くなりました。
なぜこのようなデザインにするかの意図を伝える。
Webデザインってそもそも「ホームページを見た人に伝わるように情報設計をすること」だと私は思っています。
だから、お客さんのイメージ通りってことも大切ですが、
「ホームページを見た人」のことを考えるのも大切。
「ホームページを見た人」のことを考えてその形にしたなら、
なぜこのデザインにしたのか具体的に補足説明を加えると良いです!
例えば、
「ぱっと見で意味のまとまりが分かるようにこちらの背景の色をこれにしています。」
「柔らかい印象を持ってもらうために、このフォントを使用しています」
「〇〇をイメージできるようにこの〇〇しているお写真を選びました」
なんて補足説明をデザインの横に書いています。
そうすると、お客さんもなぜそのデザインなのかが分かるので、納得してもらいやすくなるし、より良いものを制作することができます。
まとめ
今回お客様のイメージ通りに仕上げるために私がしていることをお伝えしました。
意図を伝えたり、認識の違いをなくすために確認するのは最初は難しいかもしれませんが、これをやることでかなり手戻りも減り、いいものも作れるので、是非試してみてください。