現役Webデザイナーが教える、自分の強みの見つけ方

  • 2022年01月30日
  • 2022年01月30日
  • Mitsuki

  • デザイン

自宅やリモートで仕事ができる上、比較的短期間でスキルを習得できる事から副業としても注目され、Webデザイナー人口は年々増加しています。
そのため、Webデザインという仕事の需要はあるものの「普通のWebデザイナー」はもう飽和状態。ただデザインができるだけではもう仕事が取れない時代が来ています。
このままでは案件争奪戦に巻き込まれた結果、安価にするほか案件を取る術がなくなってしまいます。

そうならない為には、あなただからこそできる何か強みを持ち、特別な付加価値を提供できるWebデザイナーになる必要があります。

そうとは分かっていても、
「自分の強みって何だろう…」
「企業が自分を採用するメリットって何だろう…」
と思う方も多いのではないでしょうか。

何もないと思っていても他の人とは違う強みは必ずあるはずです。
この記事では自分の強みを発見し、また付加価値を付ける事でクライアントや採用担当にアピールできるWebデザイナーになる方法についてお伝えします。

好きなデザインのジャンルを強みにしよう

まずおすすめの強みの見つけ方は、好きなデザインのジャンルを見つけることです。
自分がやっていて楽しいと思えるデザインのジャンルがあるということ。それこそが自分の「強み」に繋がります。

まずは、自分好みのデザインのジャンルをこのような感じでいくつか挙げてみましょう。

  • 化粧品や美容サプリなど女性向きなもの
  • クールでスタイリッシュなもの
  • ポップで楽しい雰囲気のもの
  • 和風で伝統的なもの

例えば「キラキラした女性向けのデザインが好き」という人でも、ビジネス風のかっちりしたサイトが苦手な場合があります。
苦手なジャンルだと、見せ方がよく分からなく出来栄えもいまいち。完成にも時間がかかってしまいます。
一方で好きなジャンルだと、楽しくできる上にどんどんアイディアが沸いてきます。その上、手が止まることが少なく、何故かデザインも満足したものになる事が多いですよね。

そして、その好きなジャンルのWebデザインを積極的に制作したり研究分析を重ねていくと、すぐに「好き」から「得意」と言えるレベルまで上達するはずです。好きこそ物の上手なれ、ですね。そうなったら強みとして十分アピールすることができます。

「苦手なものも上手に作れるようにならなくては。」という意見もありそうですが、私は苦手を克服するのに時間をかけるより、好きな分野を極めていった方が圧倒的に必要とされるWebデザイナーになれると思っています。まず第一に自分の中にある可能性を伸ばしていきましょう。

ポートフォリオは得意なジャンルを中心に提示しよう

営業や採用応募時には、その得意なジャンルのポートフォリオを中心に提示するようにします。
幅広く案件が受注できるように、様々な分野のポートフォリオを用意した方が良いように思われるかもしれません。しかし、採用担当は限られた時間の中、多数の応募者のポートフォリオを見る必要があるため、普通の出来栄えのものをいくつも提示したところで印象付ける事ができません。
好きなジャンルに絞って「私はこういうデザインが得意だ!」と言わしめるものを提示した方が強みをアピールできるでしょう。

得意な分野をアピールしておけば、「美容関係ならあの人だね。」「和風ならあの人が得意だ。」と思い出してもらえるきっかけになり、クライアントからご指名で仕事を依頼される事が増えますよ!

プラスアルファを強みにして、他のWebデザイナーと差をつけよう

デザイン以外に、プラスアルファとして身に付けておくと強みになるスキルには以下のようなものがあります。

  • コーディング
  • WordPress 構築
  • サーバやドメインの知識
  • SEO
  • ディレクション
  • マーケティング
  • ライティング
  • 名刺・チラシデザイン
  • SNS集客ノウハウ

仕事内容が多岐にわたるWebデザイナーという職業。デザインができる、というだけでは受注できる案件が限られてしまうのが現状です。

特にフリーランスを利用するクライアントの場合、デザインとコーディングを別々に発注すると採用の手間やコミュニケーションコストが高くなるため、一貫して一人に依頼するケースは多く見られます。

また、デザインのみの案件だとしても、他のスキルやノウハウがあると作り方や魅せ方も変わってきますので、プラスアルファを持ち合わせたWebデザイナーが有利になります。
例えば、コーディングの知識があればコーディングしやすいデザインを作成できるため、その後の制作工数を削減できますし、マーケティングの知識があれば、より売れるWebデザインを提案することができますよね。

さらにWebサイトから派生して、紙媒体、SNS集客などに発展する場合が多く、何か他のスキルを身に付けておくと継続案件にも繋がり、今後の道が開けてきます。

過去の経験や趣味も強みにしよう

過去の仕事での経験や趣味、得意な事の中で、Web業界でも活かせる事がないかよく考えてみましょう。関係ないと思っていた事でも意外に役に立つ場合があるんですよ。

私は元SE/プログラマーでWebとは全く違うシステムを作っていたのですが、その経験のおかげでWordPressの仕組みが割とすんなりと理解でき、PHPの知識が必要なカタマイズ案件も受注できるようになりました。
このように、過去の経験である程度の基盤があると、関連分野の習得が楽になります。

【過去の職業経験が強みになる例】

  • 営業……ディレクションやクライアントとの折衝に活かせる
  • 企画・広報……SNS運用に活かせる。マーケティングを意識したデザインを制作できる
  • SE/プログラマー……コーディングやCMS構築のスキルが効率的に身に付く
  • 小売店経営……マーケティング、ECサイトの設計に活かせる
  • 美容師/ネイリスト/ファッション関連……配色や色彩の感覚に優れており、トレンドにも敏感

【趣味や得意な事が強みになる例】

  • 写真撮影/イラストが描ける……Webサイトの素材を提供できる
  • SNSで多数のフォロワー獲得経験……SNS集客の提案ができる
  • 人気ブログを運営……SEOを意識したライティング、コーディングができる
  • 動画編集……動画媒体での集客
  • 外国語……国外クライアントからの受注。国外に業務を委託する際のブリッジなど

これからWebデザイナーとして就職したい人は、面接の際にこれらの経験・趣味をアピールポイントとして述べるとよいでしょう。
その際、ただ「月〇万PVのブログを運営しています。」だけだと「だから?」と思われてしまいますので、その過程でSEOの知識が付いたこと、ユーザー行動分析ができるようになったこと等を伝え、Web制作における強みになると捉えてもらう事が重要です。

既にWebデザイナーとして働いている方も、これらの経験や趣味を活かして新たな分野に挑戦してみましょう。さらに仕事の幅が広がりますよ!

大切なのは、自分自身を分析する事

この記事を読んで、今まで「自分には強みがない、平凡だ。」と感じていた方にも、強みを見つけられそうだと思っていただけたら幸いです。
大切なのは、まず自分自身を分析する事。また、自分の興味ある分野を伸ばしていく事。

強みを武器にして、より魅力的なWebデザイナーとしてアピールしていきましょう。

この記事を書いた人

Mitsuki

ドイツ在住フリーランスWebデザイナー。/元システム開発会社のSE・プログラマー → ロンドンに渡りWebデザイン及びWebプログラミングを学び、Webデザイナーとしてのキャリアスタート → 帰国しWeb制作会社に勤務→結婚を機にドイツへ移住/旅好き/映画好き/一児の母/Webデザイン/コーディング/WordPress構築

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